信濃町の駅のホームで小さなボトルのキャップをひねって一口飲みました。のどが焼けそうです。ボトルの中身はウイスキー。はたから見れば、自殺しようとしてる人か、よっぽどのアル中のように見えたでしょう。 なぜ、ウイスキーを飲んでいたかというと、でき…
東京最終公演に行ってきました。 ライブ会場に入ったら四方八方女性でした。両隣の二人は一曲目で号泣。いやいや、泣きすぎでしょと思いますよ、当然。ところが、二曲目が「フクロウの声が聞こえる」っていう新曲だったんです。歌詞がステージの背景に投影さ…
海を見ていた午後という曲がある。ユーミンも自身のエッセイでよくかけたと言っている一曲で、雨が降り出してしまいそうな時とか、はたまた、なにかこう涙がこぼれるちょっと前のような、そんな雰囲気のある楽曲だ。とにもかくにもせつないのである。 ユーミ…
最近、毎日定時で帰れるので暇なことこのうえない。だらだらと酒を飲みながら、映画をよく見る。前からみたいなあと思っていた英国王のスピーチがHuluに上がっていた。 格調高い、品のよい映画だった。吃音持ちのジョージ六世が平民の言語聴覚市のライオネル…
昼下がりの土曜日、とにかく暇で暇でしょうがなかった。五月雨に声をかけたら、暇つぶしに付き合ってくれる優しい会社の同期を二人確保することに成功した。集合は、有楽町は紅鹿舎。ピザトースト発症の店として有名な喫茶店である。 ボーっとしていてこちら…
「ABCクッキング行きましょう」 某後輩女子MからLINEがきた。なんでも料理体験はたったの500円らしい。誘われたら、韓国のスラム街にでも行ってしまう人間である私は二つ返事で了解した。 「行こう」 そうして、GW最後の日、25歳独身男性の私は、丸の内のク…
どこかに出かける時、あまり明確に予定を立てない。二年ほど前タイに行った時も、泊まっていたゲストハウスの部屋にこもりガンガンにクーラーをかけて、二日間ご飯を食べる時を除いては外出することもなく、ベッドに転がり、きっと昔、旅行者に置き捨てられ…