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ピアノ・レッスン(ジェーン・カンピオン)―huluで見た映画の感想をぱぱっとメモっとく NO.1

しゃべることができない女性エイダと、ニュージーランドの森で原住民とともに暮らす武骨な男性ベインズのラブストーリー。内容は比較的どうでもいい話だが、森や海のシーンが多くとにかく自然がとても美しい。全体的に画が青みがかっていて、深閑とした雰囲気がある。とても静かで柔らかい映像のなかで、情緒的なピアノが奏でられているのが鮮烈な印象を与える。

 

波打ち際にピアノが打ち捨てられていたり、鍵盤にメッセージを書いたり、森の中を19世紀の衣装で駆けまわったり、ファンタジックなシーンが多い。最後の海のシーンが壮大さと寂寥感を感じさせてなかなかよい。

 

アンナ・パキンという10歳くらいの女の子が、しゃべることのできない母親の通訳代わりになっている。ほかの役者の演技も上手だったが、とくにこの子の悲痛な演技は見ごたえがあった。

 

名ばかりのピアノ・レッスンを通して、エイダとベインズが急速に距離を縮めていくのだが、あまりにも急展開過ぎてついていくことができなかった。お互いを対して理解もせず身を焦がすほどの恋に落ちていく様はなにか不気味ですらある。わずか2時間で見ず知らずの他人同士が恋に落ちる様子を描くのはこうも難しいのかと思った。

 

きれいなシーンがたくさんあってすばらしいんだけど、それ以上何かがあるわけではない映画だった。