感想をメモがてら書いておこうと思う。尚、ただいま泥酔中である。
永井博というと、大瀧詠一のロングバケーションのジャケットが一番有名なのかなと思う。世間的に、主に40~50代の方たちから(たぶん)、夏ジャケの神様という認識のされ方をされている人である。
特徴的な絵を多く描く人で、ぱっと見ただけで、ああ、永井博の絵なのだなと分かる。エドワード・ホッパーばりの、時の止まったような描写を得意だ。南国風のトロピカルな絵や、黄昏に染まる都市の情景を切り取った絵が多く、都市的な合理性と、永遠とその瞬間が続いていくかのような、幸福な停滞感のある不思議な表現をする。
のっぺりした彩色と、幾何学的なタッチが混交していて、茫洋としているんだけど、キリッとしている感じが最高に大好きなのだ。
永井博の絵を見ると夏を感じる。日本の夏にはトロピカルな印象はかけらもないけれど、原画展の暑い暑い帰り道に、整然と敷き詰められたコンクリートに逃げ水が浮いているのを見て、なんとなく永井博っぽくていいなと思ったりした。
今年こそ最高を夏を!!!
そんなことを毎年思っては、夏は一瞬で過ぎていくのだった。