今夜はいやほい

きゃりーぱみゅぱみゅの「原宿いやほい」のいやほいとは何か考察するブログ

アイドルライブ入門 初めてでもライブを楽しむために 乃木坂46 真夏の全国ツアー2016~4th Year Birthday Live~ 神宮球場初日

信濃町の駅のホームで小さなボトルのキャップをひねって一口飲みました。のどが焼けそうです。ボトルの中身はウイスキー。はたから見れば、自殺しようとしてる人か、よっぽどのアル中のように見えたでしょう。

 

なぜ、ウイスキーを飲んでいたかというと、できるだけ、理性を低める必要があったからです。そう、決戦は日曜日。今日は乃木坂のバースデーライブの日。

 

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高校生の時には、Perfumeポリリズムが発売される一か月前に、エレクトロワールドを聞きドはまりし、大学生の時には、ミライボウルが発売されたあたりで衝撃をうけ、一時期、中毒のようにももクロを聞いていたり、前田敦子のAKB卒業コンサートに涙を流しそうになったりしていた私ですが、今まで、アイドルのライブというものに行ったことがありませんでした。

 

乃木坂は、走れ、bycycleあたりで聞き出して、君の名は希望でとんでもない曲が生み出されてしまったと震撼したりしていたのですが、最近は曲が好みじゃなくなってきていたので、あまり聞いていませんでした。そんなところに、お友達がチケットを二枚とって余っているという連絡をくれて、はせ参じることになったのです。

 

つい先ほどアイドルのライブに行ったことがないといいましたが、正確に言うと一度、行ったことがありました。仮面女子というアイドルの秋葉原公演です。しかし、これは物見遊山でしかなく、後ろのほうでこれがアイドルのライブかとちょっと冷めた目で見ていました。

 

しかし、今回、乃木坂のライブに行くことになって、もう後には引けないのだという感覚がありました。行くからには、楽しまなければならない。サイリウムも振るし、コールもするのです。それが、アイドルのライブに行くことを決意した者の最低限の責務でしょう。

 

駅でぐぐぐっとストレートのウイスキーをのどに流し込み、ミニボトルの2/3ほど飲んだところでごみ箱に捨てました。胃が熱をもったような気がしました。そういえば、朝から食べたものといえば、目玉焼きとベーコンくらいではないですか。

 

 

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神宮球場まで歩いていると、酔いが回ってきました。入場ゲートの前で、友達と待ち合わせをします。久しぶりだね!なんて挨拶をかわすも、曇り空で肌寒いくらいなのに、汗がだらだら出てきました。ウイスキーの力はすごい!

 

これは盛り上がれそう。そんな確信を胸にアリーナで開始を待ちました。3分前になり、カウントダウンが始まります。普通10秒前とかからなのではという疑問が頭をよぎるも、自然と気持ちが高まってきます。

 

そして、一曲目ぐるぐるカーテン!発売順!これはうれしい!手をふりあげて、聞いてしまいました。しかも距離が近い。メンバーまで100メートルないくらいの位置で見ることができました。すべからくみんな色が白くて細くて顔が小さい…

 

まって、みなみちゃんめっちゃ可愛くない……?などと呟いていたら、友達がサイリウムを貸してくれました。狼に口笛をでぐるんぐるんサイリウムをふる私。楽しいな…しばらくすると、せっかちなかたつむりが流れてきました。おもわず、超絶かわいいまいやんとコールしました。ゆらゆら揺れる数多のサイリウムと、画一的なコールのかもす会場の一体感。ほんとうに宗教の熱量です。中盤をすぎ、制服のマネキンが空間を割るような大音量で流れて、テンションも最高潮。

 

このあたりから、台風到来に負けず、なんとか持ちこたえていた天気が少しづつ崩れてきました。小雨の降りしきるステージに、すっとグランドピアノが上がってきました。生ちゃんがあなたのために弾きたいを弾き語りします。雨にかすむステージに黄色いサイリウムに染まった会場、透き通ったピアノの音色、ライトが照らしだす超然としたたたずまいの生ちゃん。それはそれは、幻想的でした。美しいってこういうことを言うんだろうなって思いました。

 

最後の曲は、君の名は希望。生駒ちゃんがセンターの曲です。きりっとした顔で歌うんですよね。かっこよかったなあ。センターでデビューして4年間いろいろなことがあっていろいろな思いをしたんだろうなあって思ったりして少し泣きそうでした。これからもがんばってほしい!

 

曲が終わりに近づいてくると、花火が上がりました。小さな花火でしたが、とても胸に残りました。ぐいぐいウイスキーを流し込んで、何かを手に入れて、たぶん何かを失ったライブ参戦になりました…今年もあっという間に夏が過ぎていったなあ。雨に濡れながらみた花火も、火薬の残り香もきっとすぐに忘れて、気が付けば、また、夏が来ているのだろうなあと感傷的になりました。