16世紀イタリア、ダヴィンチやミケランジェロが好んでいた料理を食べるイベントに行ってきた。お値段5000円。
主催は音食紀行という団体?個人?食事と音楽による世界音楽旅行がコンセプトみたい。
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過去、変わったものを食べるイベントをいろいろやっている。
・偏食家ベートーヴェンの食卓
・古代メソポタミア料理
・古代ギリシア料理
・江戸時代料理
・インカ料理
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新年会 ヨーロッパ400年料理の旅とかすごい楽しそうだ。古代ギリシア料理会~暴君が王になったとき、人々は何を食べていたか もおもしろそう。
今回は、16世紀イタリア。レオナルド・ダヴィンチとミケランジェロが食べていたもの再現メニュー。
1.イチジクと豆の温製サラダ
ダヴィンチの書斎に置いてあった料理本に乗っていたメニューらしい
イチジクって炒めるとまろやかで美味しいのだ。ほのかに甘い芋ってかんじの印象。適度に塩分も効いてて豆の香りと相まって、上品な炒め物になっていた。白米が食べたくなる。レシピもうっていたのだけど、買わなかったのが地味に悔やまれる。
2. ミネストローネ・トスカーノ
ダヴィンチの好物だったらしい。フィレンツェの郷土料理
このころのミネストローネはまだトマトがヨーロッパに上陸していないらしく、透明でシンプルなスープだった。イタリアといえばトマト!!!って感じするけど、昔は、結構味付けのシンプルなものを食べていたんだなあ。現代のイタリア料理も何百年という時間を経ていまのかたちになったんだ。当たり前だけど。
玉ねぎとニンジンの甘さがにじんでて口当たりもよかった。米粒大のパスタが入っていた。スープを飲むと鼻を香草か何かのいい香りが抜けた。
3.リーズィ・エ・ビーズィ(生ハムとグリーンピースのリゾット)
ヴェネツィアの郷土料理
山もりだ……!
一般的には、リゾットというと、トマトペーストかクリーム状のものを思い浮かべるものである。このリゾットはどちらかというとピラフに近いものだった。なんというか、ああ、郷土料理!ってかんじがひしひしと伝わってきた。日常食ってかんじの素朴さがあった。
4.プラーティナ風サラダ
ダヴィンチもミケランジェロも好んで食べていたらしい。レオナルドの手稿に残されているサラダドレッシングがかかっている
写真はとっていない……オリーブオイルに酢かレモン?か何かが混ざったドレッシングだったような記憶がある(はやくも曖昧
5.フェンネルのスープ
ミケランジェロのスケッチに記録されているスープらしい
こちらも写真なし。こちらも玉ねぎの甘さがよく出ていたスープだった (どんどんとあいまいになる記憶
6.ポッロ・アッラ・カチャトーラ(鶏肉のソテーハント風)
イタリア中部のウンブリア州で食べられている料理
これは肉肉しくておいしかった。鶏肉のソテーでヨーグルトが入っていると言っていたような気がする(たぶん……
7.オレンジシャーベット
カトリーヌドメディシスにゆかりがあるとか
写真なし。さっぱりとしたシャーベット。やや固まりきっていないところがあったけどおいしかった。
・ローズウォーター
お洒落ジュース。いったい、なにで着色しているんだろう……
・1530年ミラノ風オレンジジュース
シナモンがたっぷり入ったオレンジジュース。オレンジジュースにシナモン入れるとおいしいんだなあ。スーパーで買ってきて、入れてみようかな。
めずらしいものをたくさん食べられて楽しかった。味付けも、ある程度現代的にしてあるのか、素朴な味付けが多かったけれど、とてもおいしかった。食事の間に、美術史の研究者の方からダヴィンチとミケランジェロの説明があったり、音楽ライターの方が、当時使われていたリラという楽器の音源を聞かせてくれたりと、食事以外にもいろいろとおたのしみ企画がある。会によっては、生演奏が聞けたりすることもあるらしい。
ミケランジェロの描写の特徴とか、素描の絵画史の意義とか、美術の基本的知識みたいなものを知れたりして、ふーむなるほど……と教養も深まったりしてしまうかもしれない。基本的に知らない人と相席になるけれど、皆さん話しやすい人達ばかりで楽しく時間が過ごせた。
今後も、不思議で美味しいものが食べられるイベント目白押しのようなのでまた行きたい!