2017年、SMAPが解散した。ああ、平成が終わろうとしているんだなあと思ったものだ。なんと年が明けてみれば、平成も30年である。
30年。思えば遠くへ来たものだといった感傷もひとしおの大台だ。朝起きれば、アキラ100%という裸芸をする芸人がおぼんを落としたことがツイッターのトレンドを席巻していた。平成もそろそろ限界が来ていて、終わったほうがいいのだなと思った。
2017年はそこそこ実りのある一年であった。一つにはピアノが結構弾けるようになった。ムソグルスキーのプロムナードとかビル・エヴァンスのワルツ・フォー・デビーなど弾いたりした。ワンルーム一人暮らしなのでプラスチック鍵盤の安い電子ピアノをぺこぺこ言わせながら練習している。ピアノを弾いていると無心で何も考えなくてよいので、いい息抜きになる。副次的な効果としては、あ、今日ピアノのレッスンなんでとかいうと大抵笑いをとれる。
車の運転も比較的こなれてきた。月2回くらい車を運転していたので、そこそこ安定して運転できるようになった。初心者にとっては狂気的蛇行、暴力的合流をみせる首都高も最近はびびらず乗れるようになった。お気に入りの曲を爆音でかけて都内をぐわーっと走るのはなかなか楽しい。ORIGINAL LOVEをかけちゃったりして、いっぱしのシティーボーイを気取るのもお手の物である。
それにしても最近のシティーポップの人気っぷりには目を見張るものがある。SuchmosにAwesome City ClubにYogee New Waves。挙句の果てには小沢健二も復活してしまう、この世界!
新海誠が流行ったときも思ったけど、日本がゆるゆる貧しくなっていく中で、キラキラした景色とか、都会的な華やぎが文化的な側面だけ盛り返してきてて不思議な気分である。
運転ができるようになったことも影響して、フットワークが軽くなったような気もする。
川崎に夜景をみにいったり
蠢く労働者たちののアフターファイブ、金曜夜の旅~川崎工場地帯編 - 今夜はいやほい
軽井沢いったり
干上がったダム見に行ったり
沈んだ街の痕跡を見に宮ケ瀬ダムへいってきた - 今夜はいやほい
海に電柱が映えてるのをみにいったり
電柱の海で、恋を観測する。千葉県木更津、江川海岸 - 今夜はいやほい
中国の謎の島にいったり
始まりの上海浦東空港、夜霧の南浦大橋、タクシーのメメントモリ 中国廃墟潜入編① - 今夜はいやほい
あとブログには書いてないけど、鬼怒川温泉に行ったり、伊勢神宮に行ったりもしたなあ。色々なところへ行けて大変よい一年であった。
12月末日にミラーレスのカメラを購入した。スマホのカメラでも十分きれいなんだけど、やっぱりお金出したら、それなりに対価があるもんだなあと思った。
本日の月はスーパームーンなんだって。
まだ使い方が全然わからない……今年はカメラを使いこなして、ビシバシ写真を撮っていきたい。
あと、年末にツイッターで知り合った歌人の伊波真人さんの歌集が発売されたので買ったのだけど、これがとてもよかった。よかったら手に取ってみてね!(宣伝)伊波さんはJ-POPの詩的表現のよいところをぎゅっととりだしたような感性を持っていて、KIRINJIとかそのへんの音楽が好きならぜったいに、おお、と思うところがあるはず!
歳をとってくると、だんだんと自分が何が好きでなにが好きじゃないのかというのが分かってくるように思う。2017年は、ユーミンの曲をガンガン聞いたり、小説を中心に、歌集とか、あと詩集とかもちょいちょい読む機会があったのだけど、やっぱり詩的言語というのはいいものだ。ハイボールをごくごく飲みながら、そんな、白虎視まったなしなことを感じている。2018年の始まりなのであった。