今夜はいやほい

きゃりーぱみゅぱみゅの「原宿いやほい」のいやほいとは何か考察するブログ

季節は春であるらしかった

足音だけが問題であった。床を擦る鈍い響きを覚えていた。

 

上司は昭和であった。気が向けば、お前、こんなこともわからないのかあと肩を思いっきり殴った。荒い風が窓をたたく秋のことであった。

 

上司は趣味もないようだった。よく、帰りがけパチンコにいくんだという話をした。

 

上司は独身だった。一人さみしく死んでいったらしかった。この世で最後に話したのは僕であるのかもしれなかった。

 

今、一人、家で氷結を飲んでいる。二日放置され、熟成極まる豚汁を飲む。もう、殴られることもないのだなあと安心する。季節は春であった。さよならだけが人生であるらしかった。

 

足音だけが問題であった。

 

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