私は25歳の男性である。にもかかわらずユーミンこと松任谷由実が大好きである。性別も年代も間違えているのではないかと思われるが、何はともあれ、ユーミンが好きなのである。ユーミンといえば、「ルージュの伝言」と「やさしさに包まれたなら」と「春よ、来い」などが有名だろうか。名曲は山ほどあるにもかかわらず、昔の曲やタイアップされていない曲は意外なほど知られていない。
埠頭を渡る風など、最強のドライバーズミュージックである。ユーミンといえばやたらとドライブすることと海を見ていることで有名だが、この曲はドライブのほうの曲である。
白い吐息が闇の中へ消えてゆく
こごえる夜は私をとなりに乗せて
ゆるいカープであなたへたおれてみたら
何もきかすに横顔で笑って.
助手席に座っているとしたら、もたれかかるには結構な距離があるのではないかと無粋なことを思ったりするが、そんなことはどうでもいいのである。そのうち彼女ができて、ドライビングテクニックが上がったら、この曲を流しながらレインボーブリッジを渡りたいものだ。ペーパードライバーにはいばらの道だ。
14番目の月もドライブをしている曲だ。この曲はけっこう有名かな。
「気軽なジョークが途切れないようにしてね!」
ちょうど去年の今頃雪道をBLIZZARDかけながら爆走したなあ、懐かしい。ユーミンの曲のいいところは思い出と強烈に結びつくところである。
この空と海の輝きに向けては一枚目のアルバムに収録されているので、かなり若いころに書かれた曲である。ドライブと海を見ているの海のほうの曲である。
月のまなざしが まだ残る空に
やさしい潮風が門出を告げる
この人生の青い海原におまえは ただひとり帆をあげる
遠い波の彼方に金色の光がある
永遠の輝きに生命のかじをとろう
詩的だなあ… ちょっと気取りすぎな気もするけど…「魔女か!スーパーレディか!新感覚派・荒井由実登場」などと煽り文句が書かれている。時代を感じざるを得ない。
そういえば、そろそろイースターだ。季節の変わり目の安定しない気候。どんよりした低い空。ユーミンはそんな小景を美しく歌い上げる曲を書いている。わずか16歳で……16歳… ロシアで演奏されたベルベット・イースターはとにかく最高である。
ベルベット・イースター
迎えに来て まだ眠いけどドアを叩いて
空がとっても低い 天使がおりてきそうなほど
一番好きな季節 いつもと違う日曜日なの
普通の16歳って、学校帰りにアイス食べてああおいしいなくらいのことしか考えてない。一体全体どうなったらこんな曲を書く16歳が生まれるのだろうか……とにかくユーミンは天才だ。どれくらい天才かといえば自分のエッセイの一行目が「私は天才だ」で始まるくらい天才なのである。こんなことなかなか言えるもんじゃない。
まあそんなことはどうでもよくて、まじでみんなユーミンを聞いてくれ!
以上!!!!!