海を見ていた午後という曲がある。ユーミンも自身のエッセイでよくかけたと言っている一曲で、雨が降り出してしまいそうな時とか、はたまた、なにかこう涙がこぼれるちょっと前のような、そんな雰囲気のある楽曲だ。とにもかくにもせつないのである。
ユーミンが好きな人の間ではこの曲に出てくるドルフィンというレストランはとても有名で、多くのファンが群をなし訪れている。デビューして数十年ということを鑑みれば、新規も甚だしいユーミンファンの私もいよいよいかざるを得ないだろうということで、足を運ぶことに相成った次第である。
”あなたを思い出す この店に来るたび
坂を上って きょうもひとり来てしまった”
(4人でわいわい向かう)
"山手のドルフィンは 静かなレストラン"
(確かに静か)
"晴れた午後には 遠く三浦岬も見える"
(残念ながら、岬はほとんど見えない)
"ソーダ水の中を 貨物船がとおる
小さなアワも恋のように消えていった"
(いざ、ソーダ水!)
"あの時目の前で 思いきり泣けたら
今頃二人 ここで海を見ていたはず"
(つよがり)
"窓にほほを寄せて カモメを追いかける
そんなあなたが 今も見える テーブルごしに"
(すりおろされたメロンが入っていておいしい)
"紙ナプキンには インクがにじむから
忘れないでって やっと書いた遠いあの日"