ウラジオストクに行ったら、できれば、バレエを見たほうがいいと思う。そのパフォーマンスたるや、素晴らしいのだ!
バレエについて全く興味がなくても、マリインスキーといわれると、なんか聞いたことあるような気がするな…と思われる人も多いのではないだろうか。
wikipediaによれば、
世界五大バレエ団の一つで最高峰とも言われる。ロシア帝国の宮廷バレエを起源とし、ロシア国内で最も格調の高いバレエ団である。
とのことである。
劇場はサンクトペテルブルクにあり、日本から行こうとおもうとなかなか厄介である。ビザも必要だし、なにより単純に遠いのだ。ロシアの巨大さたるや!
しかし、あまり知られていないが、実は、マリインスキー劇場は、沿海州劇場という名を冠してウラジオストクにも作られているのである。近代的!
しかも1、このチケットが甚だ安いのだ。一番安い三階席ならなんと150ルーブル程度でチケットが買えてしまうのである。僕は、1階の1500ルーブルほどの席のチケットを購入した。
しかも2、バレエであれば非言語芸術なので、ロシア語の心配もない!
しかも3バスを使えば、中心部からすぐ移動できる!ウラジオストクではバスを使いこなすのが重要だ。
ということで、勇んでKOPCAP公演のチケットを購入。一応、事前にWikipediaであらすじなどを読んでおいた。
立派な劇場。
バレエの音楽はこんな感じで管弦楽団が演奏してくれる。迫力がすごい。
ほぼ満席で、公演が始まった。2時間ほどだった気がする。初めて見たバレエは、身体芸術ってすごいんだな…という感嘆だった。人間の体が通常考えられるような運動法則から遠く離れて、軽やかに飛び、舞い上がるのである。指先の先端まで意識を通わせ美のために、体を駆動している。
バレエと言えば、あのつま先立ち、ポワントというやつだが、実際に見てみると、たしかに、足がピーンと長くまっすぐに見え、腕のしなやかな運動に相まって、とても美しいものである。しかし同時にぞっとするものでもある。壊れてしまわないのかと思わずにいられないのだ。バレエとはなんとマゾヒスティックな運動なのだろう。
バレエというと女性のイメージがあるけれど、男性のバレリーノの体の美しさは素晴らしいものがあった。やはり体が大きく、手足も長いので、舞台の上で、とにかく映えるのだ。
舞台は、ひとつのシーンが終わると切り替わるようになっているのだけれど、毎回セットがすごすぎてみほれてしまった。まるで絵画の中で人がおどっているように見える。演者のパフォーマンスに負けていない豪華さ!
たったの3000円で楽しめて、中心地からもバスでアクセスできてとても便利なので、ウラジオストクを訪れた際はおすすめ。