ポップソングというのはパフェだ。
パフェというのは、何をいれてもよい。アイスが入っていても、マンゴーが入っていても、餅が入っていても、ナッツが入っていても、もはやケーキが入っていても大丈夫だ。全体として甘くてキラキラしていればパフェなのだ。
ポップソングも何を入れてもよいものなのだと思う。歌詞でメロディーでも、リズムでもなにが入っていてもよい。なんとなくのきらめきがあれば。
柴田聡子の涙を聴いた。とんでもなくポップソングだとおもった。
柴田聡子独特の言語感覚によって感情や情景が歌詞として重ねられていく。歌詞の一行一行にはつながりがあったりなかったりするけれど、全体を通して聴くと、なんでだかとてもきらきらしている。LA LA LANDのラストシーンのようだ。舞い上がっていく感じ…
しかも、ただきらきらしているだけではない。人間の荒唐無稽な感情の全描写に挑戦しているのではないかというような詩としての謎の迫力があるのだ……
今年いちばんに欲しいものは? そのつぎに欲しいものは? つぎに欲しいものは?
うれしい今よりも起きてもないことを信じちゃうよ
それはもちろんただの気のせいかもしれない。ただ、ここ数日この曲ばかりずっと聞いてしまっている。