今夜はいやほい

きゃりーぱみゅぱみゅの「原宿いやほい」のいやほいとは何か考察するブログ

都道府県 魅力度ランキング最下位の埼玉に行ってみないか

 

ついに、埼玉県が魅力度ランキングで最下位となった。

 

 

なんということだ!というよりはまあそうだろうなと思うが、一方で意外といいところもあるのだぞというのを書きたいと思う。一時期東京に心を売り渡しかけたものの、埼玉は三か所住んでいるので、それなりにいろいろなところを知っているのではないかと思う。あえて、埼玉に来るというのも面白いのかもしれないぞ!ということで紹介していこうかなと思う。

 

大宮公園は、日本屈指の良い公園

まず、埼玉と言えば大宮ですね。大宮には氷川神社があって、武蔵国の一宮(諸説ある)らしい。その横にあるのが大宮公園である。

 

まず、この写真を一枚見てもらえれば、その良さがわかるのではないだろうか。

 

そう、大宮公園は、花見の季節であっても、まあ混んでいると言えば混んでいるが、ピークのタイミングでなければ、絶望的に混んでいるわけではない。こんな感じでゆっくりボートを漕ぐことができるのだ。

 

大宮公園の中には。売店がいろいろあり、軽食や酒を楽しむことができる。

 

子供たちがわーきゃーさわいでいるのを遠目に、ドア越しの桜を見ながら、ビールを飲む。

 

 

ソーセージなんかをつまみつつ、相撲をBGMに、ゆっくりと時間を過ごす。これはなんともおだやかな経験である。

 

 

大宮公園を楽しんだら、帰りにいづみやによるのがおすすめだ。いづみやは埼玉県を代表する居酒屋である。いってみると、すべてを理解するのではないかと思う。

 

 

梅わりともつ煮。もつ煮は普通においしい。

 

 

個人的におすすめな普通でないのが肉豆腐である。豆腐の上にちょこんとのる豚肉。小ねぎすらない凛とした姿である。ミニマリズム肉豆腐である。美味しいとか美味しくないとかではないのだ。70年を越え、大宮駅前で営業をし続け、洗練され続けた、この肉豆腐のたたずまいに、ただただ、敬虔な気持ちになるのである。

 

 

川越に行くのであれば絶対に夜だ。街を独り占めしよう。

川越というのは、どうだろう。関東に住んでいる人は一回くらい行ったことがある人が多いのではないかと思う。埼玉には珍しい観光地なわけだが、楽しいかと言われると、まああんまり記憶にのこっていないかな。そんなポジションではないだろうか。

 

川越というのは、日帰り観光地のため、ほとんどの店が夕方にはしまってしまう。ここにむしろ利点があるのだ。そう、夜にくると観光客はほぼゼロで、静謐な空気に満たされていて、街の雰囲気を独占することができるのだ。

 

 

ちらほら、地元の人が散歩していたりするのだけど、それくらいのもので、どこを歩いても、大変に静かである。陽が沈んだ頃に川越駅にやってきたら、あとは散歩をするだけだ。

 

 

飲食店はちらほらではあるものの開いている店もあるので、歩きながら探してみるのも楽しい。

 

 

川越と言えばCOEDOビールだ。僕は毬花というホップの効いたやつが好きだ。生ビールが飲める店もちらほらあるので飲んでみてほしい。

 

 

埼玉西部においては、焼きとんを食べるべきである

埼玉県の東松山のあたりを中心に、埼玉では焼き鳥とかいてある店に入ると焼きとんが出てくることがある。東松山を中心にひろがっている食文化で、豚に辛みそをつけて食べるというスタイルである。わんこそばのような要領で、勝手に皿にぽんぽんと置かれていくので、ストップをかけるまで自動で焼きとんが配給される。これもまた独特で面白い。

 

辛みそで食べる焼きとん店は東松山のあたりから東武東上線沿いにちらほらみられる。個人的なおすすめは、川越の若松屋である。


店で食べるのもよいが野外で食べるのもまたよい。東松山近辺の肉屋に行くと焼きとん用の串が買えたりする。

 

 

埼玉には海がないわけだが、川がある。そしてこの川が意外といい感じだったりする。

 

 

埼玉に住んでいる、大学のころの先輩をそそのかして、チェアを出してもらった....

 

 

そして七輪で野良やきとんである。川をながめつつ木陰で、ハイボールを飲みながら焼きとんをつまむ。

 

 

肉屋がつけてくれた辛味噌をつける。これはやみつきである。埼玉ならではの経験だ。

 

 

埼玉の古代に思いをはせる高麗神社

全国的にそういった神社がどれくらいあるのか、詳しくないだけど、高麗神社は高句麗からの渡来人、高麗王若光を祀っている神社である。

 

埼玉には高麗と呼ばれる地域があり、かつて、7世紀に滅亡した高句麗から避難してきた人たちが、渡来人としてきてやって来て、このあたりに住んでいたらしく、地名としてのこっている。

 

高麗神社 - Wikipedia

 

普通に鳥居があって神社なのだけど、ところどころ普通の神社と違うところがある。

 

 

高句麗古墳の壁画が飾られていて

 

その絵から復元した、高句麗の装束と、高松塚古墳飛鳥美人という壁画から再現された装束が並べて展示されている。いろいろな影響関係があったのだなあと思う。

 

 

埼玉には、高麗以外にも、新座など、渡来人由来なのではないかと言われている地名があったりする。そんな古代の外国との交流に思いをはせてみるのも楽しい。

 

 

日本三大茶のひとつ、狭山茶

日本を代表するお茶、宇治茶静岡茶狭山茶。埼玉の狭山にあるのがそう、狭山茶である。と説明してみなそうだろうと思うだろうが、実はこれはちょっと誤っていて、狭山茶は実は多くは入間で作られているのだ。なので、狭山茶を見たい、買ってみたいという人は入間に行くほうが良いのである。

 

これは狭山の喫茶店なのだけど、ふらっと入ったら水の代わりに、狭山茶が出てきた。

 

これは、バーにふらっと入ったら、これまたやはり狭山抹茶が出てきた。

 

 

入間にある茶畑はめちゃくちゃ立派である。見渡せるほどの広さの茶畑がどんとあるので、見ごたえ抜群である。

 

 

目の前でお茶を紹介してくれる座売りという古い小売り形式が残っている當摩本店というお茶屋もとても面白かった。2024年に閉店されてしまったようだ。

 

 

kikuchidesu.hatenablog.com

 

秩父ウイスキー イチローモルト

埼玉の酒というと様々な日本酒があるわけだが、よいウイスキーもある。秩父イチローモルトである。肥土伊知郎氏の立ち上げたベンチャーウイスキーという会社が作っているウイスキーで、2007年に蒸留所が設立され、以降徐々に話題を集め人気となっていった。

 

 

美味しいので、秩父に行って飲むのもよいかもしれない。数年前に行った時は、どこもけっこう売り切れですとなっていてなかなか飲めなかったが……写真がなかったので池袋のバーの写真。

 

 

行田のフライという謎の食べ物

フライという食べ物も、独特のよさがある。クレープのような薄さのお好み焼き的なものなのだが、もともとおやつ的に食べられていたらしく、古めの喫茶店とかに入ると出てきたりする。これをつまみながら、昼間から酒を飲むというのはなかなかよいものである。

 

 

行田には埼玉の起源もあるので興味がある方はこちらをどうぞ。

kikuchidesu.hatenablog.com

 

そしてやっぱりうどんは美味しい

今まではもう有名なことだと思うけれど埼玉にはローカルうどん屋が多い。ゴリゴリの麺の武蔵野うどんは素朴なおいしさがある。フライもそうだけれど、なんというか埼玉のローカルフードは素朴である。

 

 

川島町のすったてうどんも夏に食べると格別のおいしさである。農家の人が、体を冷やすのに、だしときゅうりを混ぜて食べ始めたのだとお店の人から聞いた。

 

 

道の駅やJAの売店に行っても、いろいろなうどんが売られていたりするのでこれもまたおもしろい。

 

 

ということでもしよかったら、魅力度最下位、埼玉に来てみてください!!

 

 

ついこの間本が発売となりました!旅の本です。埼玉のこともいろいろ書いています。なまずを食べたり、埼玉の失われた海を見に行ったり、埼玉の起源を見に行ったりしています。よろしくどうぞです!

 

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