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暇で暇でしょうがない日曜日には宅飲みをするのがよい。

日曜日といえば次の日が月曜日になることで有名な曜日である。サザエさん症候群なんていう言葉があるように、何かが終わってしまうような、何かが始まるような、そんなそわそわした気分にさせる、それが日曜日である。

 

椅子に座ってじっと壁を見つめる。うーむ、ヒマである。無性に一日が長いような気がする。歳をとってくると素直に寂しさの片鱗を他人に見せることは一定の勇気がいることのように思われる。しかし、暇なものは暇であり、退屈なものは動かしがたく退屈なのである。

 

器用にシュパっとフリックをはじき、何人か友人に連絡をしてみる。類は友を呼ぶものであり、暇を持て余す友人をふたり呼ぶことに成功した。雨が降っていて外に出るのも億劫なので、自分の家に呼ぶことにした。

 

友人が沖縄に行っていたらしいので、お土産のオリオンビールを飲むことがお題目である。 ”爽快といううまさ”!!

 

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最近といえば肌寒さも日に日に増すようであり、夏も風前の灯、というより、もうただ秋の折なのであったが、オリオンビールを飲めば、沖縄の照り付ける日差しや穏やかな風光、失われた夏の面影にすがれるするように思われた。

 

一時間もしないうちに狭苦しい私の部屋に友人がやってきた。待っていましたとばかりに、ビールを飲む。何やら朝からどこかを歩き回っていたらしい友人は、ぐびぐびプハーっと豪快にビールを胃に流し込む。わたしの3日分の食事になるはずだった貴重な炊き込みご飯をみんなで食べ、気が付けば炊飯器が空になる。

 

ああ、全部食われてしまった…。そもそも自分から炊き込みご飯食べる?と言い出したので、しかたがない。うまい、うまいと食べてくれたのでまあよいかと思い直す。

 

テレビをつけて、ありふれた会話でひとしきり盛り上がる。人が増えて食事のにおいに反応したのか、空気清浄機が出力を上げる音がした。コーというかぼそい音がする。何やら生命体のようで、少し愛着がわいてくる。

 

「やや!君はこんな本を読むのかね」と友人が立ち上がり、本棚から、「聖の青春」を取り出して読み始める。黙々と読んでいるので、部屋には沈黙が訪れた。もう一人の友人が突如訪れた静けさに耐えかねたらしく、

 

「これひいていい?」と言って、部屋の隅に立てかけてあった電子ピアノを引っ張り出してくる。中学生の頃、合唱コンクールで弾いたらしい曲を得意げに演奏する。しばらく弾いていないらしいが、その指さばきは極めてなめらかであった。

 

最近、ピアノを習い始めた私よりも全然うまい。うむむ。なかなかやるではないか、しかし、見ていろ、2年もすればそれくらいチョチョイのチョイで弾けるだ。

 

かたや、読書に耽り、かたや、ピアノを気持ちよさそうに叩いている。何もすることのなくなり、自分の部屋なのに一人取り残されたような気分になる。日曜日には、どうしたって寂寥感が付きまとうものだ。ビールで少し火照ったわたしの頬を空気清浄機の排気がふわふわとなでいるのだった。

  

2016年はポップソングの黄金期なのではないだろうか

2016年、すばらしくい楽曲が同時多発的にぽんぽんでてくる。

 

これは黄金時代と言わざるをえない!!

 

渋谷系が収束して20年ほどたち、やっとポップソングは息を吹き返した!!

 

 

LUCKY TAPES / TONIGHT!

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LUCKY TAPESはかっこいい曲が本当に多い。

歌詞がキャッチ―

 

LUCKY TAPES 「TOUCH!」

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サニーデイ・サービス「苺畑でつかまえて」

 

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もはや大御所?ですが、最近の楽曲はほんとにすばらしい!!

 

サニーデイ・サービス「セツナ」

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そういえば、サニーデイサービスは新しいアルバムのジャケットが永井博だった!

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 チープな作りがかっこいい。都会的!

王舟 「メビウス

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チャラい。曲名もLOVE,Ya!だしな。とはいえいい曲。

フレンズ「Love,Ya!」

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オーガニックなかんじ

1983「文化の日

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いわずとしれたリリカルスクール。夏です。

lyrical school「サマーファンデーション」

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「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」

ゴーギャンの有名な作品ですね。

ラッキーオールドサン「ゴーギャン

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いきなりポエトリーリーディングが始まる、実験的なアイドルソング。

欅坂46 「世界には愛しかない」

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7人になって、カタカナからローマ字にかわったKIRINJIと RHYMESTERのコラボ。もはや過去のキリンジの面影はかけらもない。しかし、とんでもなく、めちゃくちゃかっこいい。一時期Youtubeの広告で毎日サジェストされてた。

KIRINJI 「The Great Journey feat. RHYMESTER

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清竜人25 「アヴァンチュールしようよ♡」

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清竜人が夫人と呼ばれる女性メンバーを従えて、ど真ん中で踊り歌う、謎のアイドルグループ。ミュージカルっぽい。歌詞がとにかくあたまが悪くて脳がとけそう。それがよい。

清竜人25 「Will♡ You♡ Marry♡ Me?」

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マイガールマイガール

シャムキャッツ -「マイガール

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そこはかとない、テラスハウス

Awesome City Club 「Don't Think, Feel」

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最後のほうはめんどくさくなってしまった。

 

 

とにかく、最近いい曲がおおい!!! 

 

 

以上!!

 

 

アイドルライブ入門 初めてでもライブを楽しむために 乃木坂46 真夏の全国ツアー2016~4th Year Birthday Live~ 神宮球場初日

信濃町の駅のホームで小さなボトルのキャップをひねって一口飲みました。のどが焼けそうです。ボトルの中身はウイスキー。はたから見れば、自殺しようとしてる人か、よっぽどのアル中のように見えたでしょう。

 

なぜ、ウイスキーを飲んでいたかというと、できるだけ、理性を低める必要があったからです。そう、決戦は日曜日。今日は乃木坂のバースデーライブの日。

 

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高校生の時には、Perfumeポリリズムが発売される一か月前に、エレクトロワールドを聞きドはまりし、大学生の時には、ミライボウルが発売されたあたりで衝撃をうけ、一時期、中毒のようにももクロを聞いていたり、前田敦子のAKB卒業コンサートに涙を流しそうになったりしていた私ですが、今まで、アイドルのライブというものに行ったことがありませんでした。

 

乃木坂は、走れ、bycycleあたりで聞き出して、君の名は希望でとんでもない曲が生み出されてしまったと震撼したりしていたのですが、最近は曲が好みじゃなくなってきていたので、あまり聞いていませんでした。そんなところに、お友達がチケットを二枚とって余っているという連絡をくれて、はせ参じることになったのです。

 

つい先ほどアイドルのライブに行ったことがないといいましたが、正確に言うと一度、行ったことがありました。仮面女子というアイドルの秋葉原公演です。しかし、これは物見遊山でしかなく、後ろのほうでこれがアイドルのライブかとちょっと冷めた目で見ていました。

 

しかし、今回、乃木坂のライブに行くことになって、もう後には引けないのだという感覚がありました。行くからには、楽しまなければならない。サイリウムも振るし、コールもするのです。それが、アイドルのライブに行くことを決意した者の最低限の責務でしょう。

 

駅でぐぐぐっとストレートのウイスキーをのどに流し込み、ミニボトルの2/3ほど飲んだところでごみ箱に捨てました。胃が熱をもったような気がしました。そういえば、朝から食べたものといえば、目玉焼きとベーコンくらいではないですか。

 

 

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神宮球場まで歩いていると、酔いが回ってきました。入場ゲートの前で、友達と待ち合わせをします。久しぶりだね!なんて挨拶をかわすも、曇り空で肌寒いくらいなのに、汗がだらだら出てきました。ウイスキーの力はすごい!

 

これは盛り上がれそう。そんな確信を胸にアリーナで開始を待ちました。3分前になり、カウントダウンが始まります。普通10秒前とかからなのではという疑問が頭をよぎるも、自然と気持ちが高まってきます。

 

そして、一曲目ぐるぐるカーテン!発売順!これはうれしい!手をふりあげて、聞いてしまいました。しかも距離が近い。メンバーまで100メートルないくらいの位置で見ることができました。すべからくみんな色が白くて細くて顔が小さい…

 

まって、みなみちゃんめっちゃ可愛くない……?などと呟いていたら、友達がサイリウムを貸してくれました。狼に口笛をでぐるんぐるんサイリウムをふる私。楽しいな…しばらくすると、せっかちなかたつむりが流れてきました。おもわず、超絶かわいいまいやんとコールしました。ゆらゆら揺れる数多のサイリウムと、画一的なコールのかもす会場の一体感。ほんとうに宗教の熱量です。中盤をすぎ、制服のマネキンが空間を割るような大音量で流れて、テンションも最高潮。

 

このあたりから、台風到来に負けず、なんとか持ちこたえていた天気が少しづつ崩れてきました。小雨の降りしきるステージに、すっとグランドピアノが上がってきました。生ちゃんがあなたのために弾きたいを弾き語りします。雨にかすむステージに黄色いサイリウムに染まった会場、透き通ったピアノの音色、ライトが照らしだす超然としたたたずまいの生ちゃん。それはそれは、幻想的でした。美しいってこういうことを言うんだろうなって思いました。

 

最後の曲は、君の名は希望。生駒ちゃんがセンターの曲です。きりっとした顔で歌うんですよね。かっこよかったなあ。センターでデビューして4年間いろいろなことがあっていろいろな思いをしたんだろうなあって思ったりして少し泣きそうでした。これからもがんばってほしい!

 

曲が終わりに近づいてくると、花火が上がりました。小さな花火でしたが、とても胸に残りました。ぐいぐいウイスキーを流し込んで、何かを手に入れて、たぶん何かを失ったライブ参戦になりました…今年もあっという間に夏が過ぎていったなあ。雨に濡れながらみた花火も、火薬の残り香もきっとすぐに忘れて、気が付けば、また、夏が来ているのだろうなあと感傷的になりました。

 

永井博原画展に行ってきた。表参道SPIRAL CAY。

感想をメモがてら書いておこうと思う。尚、ただいま泥酔中である。

 

永井博というと、大瀧詠一ロングバケーションのジャケットが一番有名なのかなと思う。世間的に、主に40~50代の方たちから(たぶん)、夏ジャケの神様という認識のされ方をされている人である。

 

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特徴的な絵を多く描く人で、ぱっと見ただけで、ああ、永井博の絵なのだなと分かる。エドワード・ホッパーばりの、時の止まったような描写を得意だ。南国風のトロピカルな絵や、黄昏に染まる都市の情景を切り取った絵が多く、都市的な合理性と、永遠とその瞬間が続いていくかのような、幸福な停滞感のある不思議な表現をする。

 

のっぺりした彩色と、幾何学的なタッチが混交していて、茫洋としているんだけど、キリッとしている感じが最高に大好きなのだ。

 

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永井博の絵を見ると夏を感じる。日本の夏にはトロピカルな印象はかけらもないけれど、原画展の暑い暑い帰り道に、整然と敷き詰められたコンクリートに逃げ水が浮いているのを見て、なんとなく永井博っぽくていいなと思ったりした。

 

今年こそ最高を夏を!!!

 

そんなことを毎年思っては、夏は一瞬で過ぎていくのだった。

 

夢で見たよな 大人って感じ? 小沢健二 「魔法的 Gターr ベasス Dラms キーeyズ. Zepp Tokyo」に行ってきた

東京最終公演に行ってきました。

 

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ライブ会場に入ったら四方八方女性でした。両隣の二人は一曲目で号泣。いやいや、泣きすぎでしょと思いますよ、当然。ところが、二曲目が「フクロウの声が聞こえる」っていう新曲だったんです。歌詞がステージの背景に投影されていて、微動だにせず、流れる文字を追いながら音を聞きました。そしたら、涙が瞼にどんどんたまってきてしまいました。

 

童話的な意匠をまとった、文学的な言葉遣いと、思想めいた視点でかかれた一曲でした。どんどんと胸を打つのです…… オザケンというと、その瞬間にだけパッと現れるような感情、それはとりわけ恋として描かれているようなもの、に対して繊細な感覚を持っている人という印象でした。ところが今回の新曲群は、歌詞がお父さんでした。博愛的で優しい歌詞がたくさんありました。LIFEのオザケンはもういないんだ。

 

二曲目はうろ覚えなんですが、生まれるのは子供じゃなくて、本当に生まれるのはパパとママのほうなんだよっていう歌詞でした。結婚してよ、一緒に住んでよ、やめときなってきっと僕は死ぬまでずっとワガママだから、なんていう歌詞を書いていた王子様のオザケンが、運命とか必然を受け止めている!なんかすごい頼りがいのある人間になっている!

 

次の曲は、「大人になれば」です。夢で見たよな 大人って感じ?ちょっとわかってきたみたいなんて歌いだすんです。ここでもなんか泣きそうでした。かっこいい歳のとり方をしたなあと。トリックスターだったオザケンとお父さんになった小沢健二が、いい具合に混ざり合ってまさに「虚構と現実が一緒の世界へ」←新曲の歌詞

 

正直、小沢健二が今でも、現役のミュージシャンとしてプレゼンスを示せるのだろうかっていうのは自分だけではなく多くの人が心配していたことなんじゃないかと思います。懐メロおじさんになってしまっていないのだろうかと。本人にも、そのプレッシャーは十分にあったはずで、環境音楽っぽいものを作ってみたりしていたわけですが、完璧にポップでロックで魅力的な楽曲群を携えて小沢健二は帰ってきたのです!

 

普通の人が普通に聞いて心動かされる大衆音楽を書くというのは単に丹誠をつくすとかそういう事だけではないはずで、きっと気が抜けているときに、ふと抜群の歌詞やメロディーが降りてきたりだとか、想像以上にバランス感覚が必要で難しいことなんだろうなと思います。

 

トリックスターでも王子様でもなくなってしまったけど、ちょっと骨太で頼りがいのあるアメリカンなお父さんになった小沢健二の言葉ができるだけ多くの人に、届いていくといいなと思いました。

 

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浪人生活を始めた頃に聞き始めて、6年間。まだまだ新規の域かもしれませんが、心から胸が熱くなった一夜でした。

 

海を見ていた午後。山手のドルフィンは静かなレストラン。ユーミン聖地巡礼の旅

海を見ていた午後という曲がある。ユーミンも自身のエッセイでよくかけたと言っている一曲で、雨が降り出してしまいそうな時とか、はたまた、なにかこう涙がこぼれるちょっと前のような、そんな雰囲気のある楽曲だ。とにもかくにもせつないのである。

 

ユーミンが好きな人の間ではこの曲に出てくるドルフィンというレストランはとても有名で、多くのファンが群をなし訪れている。デビューして数十年ということを鑑みれば、新規も甚だしいユーミンファンの私もいよいよいかざるを得ないだろうということで、足を運ぶことに相成った次第である。

 

”あなたを思い出す この店に来るたび
坂を上って きょうもひとり来てしまった”

(4人でわいわい向かう) 

 

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"山手のドルフィンは 静かなレストラン"

 (確かに静か)

 

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"晴れた午後には 遠く三浦岬も見える"

 (残念ながら、岬はほとんど見えない)

 

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"ソーダ水の中を 貨物船がとおる
小さなアワも恋のように消えていった"

(いざ、ソーダ水!)

 

 

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"あの時目の前で 思いきり泣けたら
今頃二人 ここで海を見ていたはず"

 (つよがり)

 

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"窓にほほを寄せて カモメを追いかける
そんなあなたが 今も見える テーブルごしに"

(すりおろされたメロンが入っていておいしい)

 

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"紙ナプキンには インクがにじむから
忘れないでって やっと書いた遠いあの日"

 

「英国王のスピーチ」と友人のつぶやき―Hulu鑑賞記

最近、毎日定時で帰れるので暇なことこのうえない。だらだらと酒を飲みながら、映画をよく見る。前からみたいなあと思っていた英国王のスピーチがHuluに上がっていた。

 

格調高い、品のよい映画だった。吃音持ちのジョージ六世が平民の言語聴覚市のライオネルと出会い、信頼関係を徐々に構築し、戦争に対峙せざるを得なくなってしまった、国民を鼓舞するスピーチをおこなうといったあらすじである。内容はシンプルだけど、いい余韻がある。

 

印象に残ったのが、ジョージ6世の奥さんが、素敵な吃音、幸せになれそうと、洒落のめして言うところである。冗談を言うシーンが多く出てくるのだけど、気位の高い人々なのに、やさしさがたくさんこもっていて、洒脱で柔和な雰囲気があった。

 

生活をしていくうえで、物理的な制約というのは受け入れざるを得ないものである。何はともあれ、ポジティブにいきたいものだなあと小学生のようなことを思う。

 

ジョージ6世が考え事をしている時もどもるのかと聞かれるシーンがある。映画のなかで、先天性かどうかの判別基準として用いられているのだ。吃音症の友人中西に同様の質問をしてみた。

 

「理論において、世界の最先端を走っている僕が思考においてどもるはずがない」

 

格調高さでは英国王に劣後しない男である。

 

しかし、Huluも完全に飽きてきてしまった。次はNetflixかなあ。

 

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