今夜はいやほい

きゃりーぱみゅぱみゅの「原宿いやほい」のいやほいとは何か考察するブログ

2022-01-01から1年間の記事一覧

一泊二日、仙台を食べる

ふすまを開き、配偶者は言った。仙台に行ったことないのはやばいよ、人生の半分損しているよと。僕が真冬に寒い寒いと言うと、え、これで寒いの?と北から目線をキメてくる配偶者は仙台の出身であった。東北圏の中心的位置をしめる仙台、不肖わたしは、その…

熊本の郷土料理、太平燕(タイピーエン)めちゃくちゃ美味しいじゃん...

麺類というのは大概うまいものだが、新しいカテゴリで、これうまい!というものにこれから出会う事はあるのだろうか...と思っていた。熊本に行ったら、出会ってしまった。太平燕である。 タイピーエンと読む。このタイピーエン、一般的にどれくらい知名度が…

青森の霊場恐山へ。イタコに口寄せられし祖父と、全裸自撮り男性の背中に。

霊場恐山。誰もが一度は耳にしたことがある名前なのではないだろうか。あの世に最も近いところとなどと呼ばれ、死者の弔いに多くの人が訪れる場所である。ごつごつした岩と透き通った泉の現実離れしたイメージに惹かれて一度行ってみたいなと思っていた。 八…

雨の盛岡に突撃し、一人焼肉からの冷麺、夏は終了

一人で肉を焼き食べる。これはなんとも独善的で、それが故の幸福をもたらす。なお、しめには冷麺がついていることが好ましい。 結婚して知ったいくつかの重要な事柄のひとつに、盛岡冷麺がとてもうまいということがある。僕の中で冷麺と言えば朝鮮系のさっぱ…

池袋に10年通った埼玉県民によるおすすめ中華料理店 6選!

新疆風大皿鶏はあまりにもデカい 新疆・味道 上海蟹の季節には 大沪邨(だうつん) 街の片隅で歴史を食べる 新珍味 なぜ汁なし坦々麺はかくほどに美味いのか 中国家庭料理 楊 池袋で最も落ち着く 梅舎茶館 カウンターでうまい中華を 沙漠之月 僕はとにかくい…

茶の座売り文化が残る、入間 當摩本店で狭山茶を飲む。

茶といえば、静岡というイメージがあるけれど、実は埼玉でも結構茶が作られている。とは聞くものの、では飲んだことあるのか?と問われると、数回ちょろっと飲んだことあるかなというくらいで、あまり、印象がない。 入間という町に来ていた。入間基地がある…

遠く香る海風を探して

季節も変わり、体がそれに慣れた頃、親族が亡くなった。葬式に馳せた。四方を青々と揺れる稲に囲まれ、遠く香る海風を探していたら、その後ほどなく安倍元首相も亡くなった。ニュースはけたたましく銃声を流していた。 二連続の事件によって、何度か死に関連…

北関東、異国飯をゆく。益子ビルマ汁、岩下の新生姜、大泉ブラジル飯

車を降りると、スパイスの匂いがした。四角い通気口から、中華料理の仕込みの匂いが漏れてきているようだ。川口の朝は刺激的である。近くの喫茶クラウンに入った。 「今日どこ行くんですか?」と大学の後輩田中は言った。 「え、どこに行くか言わないで誘っ…

酒器を持ち、寝台特急サンライズに乗り込んで、香川でうどんをたらふく食べる

夜行というのはなんだか不穏な響きがある。これは、寝て起きたら、全く知らないところに突然放り出されるということに起因するのではないかと思う。 赤い車体がなおのこと怪しい印象を強める寝台列車、サンライズ瀬戸に乗り込んだ。東京から高松へと向かう便…

マッチングアプリで出会った人間に、サンリオのクロミの人形を買わせる詐欺

中学の頃からの友人に会った。友人は、小指の骨が折れたのだと言った。なんでも残業続きで、スクーターに乗りながらうとっとしたら、こけて、転げて、小指の骨が折れたのだそうだ。会社はやめたよ、と彼は言った。 僕は臓器が荒れて、一週間寝込んだよと言っ…

三重縦断の旅、真夜中の自律神経ぶっ壊れおにぎり。

三重県は、桑名駅で下車すると、ニッカポッカを履いた男がシャカシャカと歯を磨いていた。線路敷設の夜勤でもしていたのだろうか。その手のリズムたるやなかなかのもので、 健やかな青空の下、なんとも気持ち良さそうである。僕も、金曜の労働を終え、晴々と…

騙し絵のような構造の別府の宿に迷い、陽光荘で地獄蒸し

夏の終わり、別府に行った。温泉というのは、いつ入るのが適当なのかということについては様々な議論があるが、夏の終わりというのは一つ有力な候補なのではないかと思う。つまりは、最適な時期に別府に来たということなのである。 僕は、前回別府に来た時、…

午後三時、老夫のコーヒー

ツイードのジャケットを着た老夫は、ニタニタと一人笑い、タバコに火をつけた。骨張った指に挟まれたタバコはPeaceだった。薄暗がりの店内でタバコはぽっと灯り、白煙を立ちのぼらせた。んー、んーと言葉にならない声を一つのリズムにニタニタ笑いの老父はタ…