今夜はいやほい

きゃりーぱみゅぱみゅの「原宿いやほい」のいやほいとは何か考察するブログ

ウラジオストクの一人旅は楽しいよ。治安もよいので女性にもおすすめだよ。

夕方、ご飯でも食べようかなと思って、ゲストハウスを出た。噴水通りに出ると、一面が夕陽に色づいていた。なんてきれいなんだろうと感激してしまって、陽がまさに落ちんとす海を見に行くことにした。

 

海の近くの広場では、若者たちがジャズを奏でていた。哀し気な曲だった。

 

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ジャズの演奏を背に、海岸沿いに腰を掛ける。分厚い雲と海の間の裂け目にありったけの輝きを放っている太陽が見えた。それはもう、どーんと沈んでいくわけであります。

 

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こんなにきれいな夕陽を久しぶりに見たなと思った。海まで赤く染まっているから、地獄ってこんな感じなのかなという光景だった。ちなみに向こう岸は、すこしのロシア領を挟んで、中国大陸が広がっているはずだ。中国もいま真っ赤に染まっているのだろうなあと思った。

 

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ロシアの若者たちに交じって、海岸沿いの階段腰かけていると街に溶け込めてきたような気がしてくる。海辺の街というのはいいものだなあと思う。埼玉県民は常に海辺の街への羨望を抱えているのだ。サックスが高く長く音を響かせて、場を盛り上げて、あわせるように太陽は海に沈んでいった。

 

そうだった、ごはんを食べようと思っていたんだったと、噴水通りを上がっていくと、なんとまた別のバンドが演奏を始めていた。ウラジオストクは音楽好きがおおいのかなあ。

 

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おじちゃんバンドが演奏していた。おそらくロシア語の歌詞だったので、たぶん、ロシアのバンドのカバーをしていたんだと思う。

 

なにがよかったかというと、老若男女がみんな踊っていたのだ。おじいちゃんもおばあちゃんも、小学生の男の子も女の子も、物乞いのおばちゃんもみんな軽快な曲に合わせて踊っていた。なんて治安のよいのだろう。それはとても幸福な光景であった。

 

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とにかくみんなノリノリで踊り続けている。ぼくも、なんとなく音に合わせてリズムをとるなどしてみた。小学生の女の子は、キレのいいターンをきめ、観客はあたたかな拍手をおくった。ウラジオストクの目抜き通りで小さな女の子はちょっとしたスターだった。演奏は2時間くらい続いた。最高に楽しい夜だった。僕は、この数時間でウラジオストクが大好きになってしまったのだった。

 

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ウラジオストクは治安がよいなと感じた。ロシアで最も貧困率が低いのがウラジオストクと言われているらしい。(ソースはネットだけど)小学生の女の子が夜中まで路上で踊っていたりするのだ。もちろん、何が起こるかわからないのであんまり暗い路地裏を歩いたりするのは好ましくないかもしれないけれど。一人旅はいろいろしてきたけど、いままでの中で一番楽しかったなと思った。

 

(ちなみに置き引きは多いそうなので、手荷物はしっかりみといたほうがいいかも…)