今夜はいやほい

きゃりーぱみゅぱみゅの「原宿いやほい」のいやほいとは何か考察するブログ

東京で一番かっこいい自家製コーヒー牛乳 秋葉原ミルクスタンド

秋葉原駅を歩いていたことがあった。

 

 

6月のことで、どんよりとした空気だった。駅構内の階段を上がっていくと秋葉原駅の名物、ミルクスタンドがあった。牛乳の専門店で、その場で瓶の牛乳をぱっと飲む立ち食い蕎麦屋ならぬ、立ちのみ牛乳屋である。

 

営業の途中なのだろうか、すこし疲れた様子のアラフォーくらいに見える女性がつかつかとカウンターへと歩いていき、ルーティーンのようにノンホモの瓶牛乳を買っていた。女性は手にテイクアウトしたコーヒーを持っていて、最短の手つきで牛乳をコーヒーのカップにぶち込み(それは本当にぶち込んでいるという感じであった)ひとくち、自家製コーヒー牛乳を飲むと、軽やかに去っていったのである。

 

かっこいい...... 東京を使いこなしている。僕はその洗練された振る舞いに心が震えたのだ。

 

 

それ以来、いつか、秋葉原に行ったときに自家製ブレンドコーヒー牛乳やってみたいと思っていた。ということで秋葉原にちょっと寄る機会があったので、セブンイレブンでコーヒーを買ってみることにした。ぐぐぐっとコーヒーを飲んだ。夏に飲むセブンのコーヒーはうまい。

 

適当に半分くらい飲んで、秋葉原駅の中に入る。

 

 

さあ、ミルクスタンドだ。たたずまいが渋い。売店の前には、木製の牛乳飲み専用スタンドがある。何万人もの牛乳飲みをさばいてきた歴戦のスタンドである。

 

 

あまりに暑いので、けっこう氷が解けてしまった... ホットでコーヒーを頼み、冷めてきたところで牛乳を入れると一番いいのかもしれない。”みんなの牛乳”を買ってみた。スタッフの人が、手慣れた手つきで瓶をひと振りし、蓋を開けて、牛乳を渡してくれた。ノンホモ牛乳は、どろっとしているので、たぶん事前に振ってすこし攪拌して渡してくれているのだと思う。

 

全部入れるとこぼれそうだったので、牛乳を少し飲む。

 

 

湯葉のような牛乳の膜が口に入った。濃厚で美味しい。いよいよ、牛乳を注ぎ入れる。

 

意外と入れるのにコツがいるようである。注ぎ入れて、軽く振る。コーヒー牛乳が完成した。事前に軽く牛乳を飲んでから、自分でこうやって作ってみると、牛乳の味がわかりやすい。氷が解けて少し苦みは薄めになってしまったけど、コーヒーの香りを含んだ牛乳のおいしさがよく感じられる。

 

 

駅で電車を待ちながらこくこくと飲んだ。とんでもない暑さで、コーヒー牛乳は一瞬でなくななった。普段あまり牛乳を買わないのだけど、あらためて牛乳っておいしいなと思った。ミルクスタンドを後にした。あの女性の手つきには遠く及ばないのだけど、いつか追いつきたいものだと思った。

 

 

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