深夜のおつまみ、これは何が最適なのか。我々は、長らく検討を重ねてきたところである。おつまみとしての最適解はどのようにして求められるものか。
・美味しさ
・しかし、過度においしくても食べ好きてしまう
・手軽
・しかし、手軽すぎても食べ過ぎてしまう
・適度な塩分、夜中は、甘いものを食べると、起きた時になんとも残念な気がしてくる
・また、適度に油分があることも好ましい
おつまみの帝王、枝豆。これは確かに強い。適度に美味しい。冷凍を買っておけばチンすれば食べられるというのも、適度な準備量である。
しかし、である。しかし、我々は、やはり、油分をもとめるところがあるのではないだろうか。豆では、我々の深夜の虚無は埋められないのではないか。
例えば、ポテチなどは、勢い余って、大量に食べかねない危険性がある。真夜中のポテチなどはほとんどドラックである。大変な危険性をはらむのである。
そこで、シャウエッセンだ。シャウエッセンは、適度に美味しく、適度に手軽で、適度に塩味があり、適度に油分があるのである。
ポテチは、無限に食べかねない、しかし、シャウエッセンはどう考えても有限である。
無限は、人間の手に余るものである。有限の中の快楽。シャウエッセン。焼くか、茹でるか、これも大いなる問題系である。私は、夜にあっては、ボイルド・シャウエッセンを擁護する。さっぱりした、舌触りこそが、夜中にあうものであると思うからである。
ビールを開けたら、夜が始まる。火をかけ、換気扇を回す。シャウエッセンを茹でるのだ。